ロゴスドンも読み耽った

今季のイチオシ本

 

<2、5、8、11月の第3月曜日更新(祝日の場合は翌営業日更新)>

 

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『芸術の射程

 叢書 ドイツ観念論との対話・第3巻』

(神林恒道 編)   

[ミネルヴァ書房]

定価(本体4800円+税)

 

 芸術と哲学が求める真理の境界は限りなく接近しつつあり、哲学の関心も芸術を場として現れる真理性の問題に集中しつつある中にあってなお、再び芸術を芸術たらしめてきた固有の真理、アイステ−シスを場として示される真理とは何かを改めて問い直す芸術学者としての責務を主張される当編者。ドイツ観念論の美学の歴史的な経緯を辿りつつ、巨大な思想と対話を交わすことのうちに、そこに潜むメッセ−ジを探り当てようということが本書の狙いとされている。
 当編者の「ドイツ観念論美学のアクチュアリティ」に始まり、「古代への憧れ」「美と崇高」「シュライエルマッハ−による文学的解釈学の示唆」「イロニ−の精神・精神のイロニ−」「美の定め」「反省と表象」「ドイツ観念論と音楽」「美の追放とその帰結」 「芸術という病」という興味深い探索がされている。